- Research Article
- 10.4234/jjoffamilysociology.37.139
Trends in Family Eldercare and Long-Term Care Service Utilization in Japan: A Descriptive Analysis, 2003–2018
- Oct 31, 2025
- Kazoku syakaigaku kenkyu
- Hayato Nishino
本研究は,介護保険導入後の日本社会における,介護の社会化・再家族化・個人化・市場化の複合的進行状況を,家族内の主介護役割分担と施設サービス利用という2つの観点から検討した.全国家庭動向調査の2003年から2018年までのデータを用い,介護が必要な親・義親のダイアドを対象に,各時点でロジスティック回帰モデルを推定して係数を時系列で比較した.分析の結果,主介護役割については,雇用形態による差が縮小する一方,親子関係の親密性(続柄,親学歴の把握状況)と主介護役割の関連が強まっていることが明らかになった.施設利用については,親子関係が希薄と考えられる場合には利用されやすい傾向が強くなっているとともに,親の側で配偶者が健在の場合に利用されにくくなっている変化が確認された.これらの知見は,介護保険制度下でも家族介護の担われ方が複合的に変化していることを示している.
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