Research Article10.1626/jcs.88.214Effect of High Soil Temperature in Early Growth Stage on Tuberous Root of Sweet Potato Cultivar “Koganesen gan” for Shochu Raw MaterialJul 05, 2019Japanese Journal of Crop ScienceHideharu Igawa + 5 more +5CiteListenSave
Research Article10.1626/jcs.88.176Analyzing Soybean Seeds Using Near-Infrared Spectroscopy for Simplifying the Estimation of Tofu FirmnessJul 05, 2019Japanese Journal of Crop ScienceKen Tanifuji + 1 more +1ダイズ子実からの豆腐の硬さ (破断応力) の簡易な評価方法として,近赤外分光分析を検討した.ダイズ試料の産年,試料性状 (粉砕または全粒),スペクトルの種類 (原スペクトルまたは二次微分スペクトル) によらず,いずれの検量線でも実測値への強い回帰が認められたが,省力的かつ非破壊で未知試料への適用性も高い全粒試料の二次微分スペクトルによる検量線を採用した.この検量線は他年産試料への適合性も優り,スクリーニング用途においては十分に実用性を有する精度と判断されたことから,系統選抜,特に初期世代の検定において効果が期待できる.Read moreCiteListenSave
Research Article10.1626/jcs.88.46Evaluation of Method to Measure NDVI in Soybean Canopy by Handheld SensorJan 05, 2019Japanese Journal of Crop ScienceYuya Chonan + 4 more +4近年,水稲やコムギ,牧草などの幅広い作物栽培において携帯型のNDVIセンサーであるGreenSeeker Handheld Crop Sensorを用いた生育量の推定や収量予測が注目されている.このセンサーは反射光の届く範囲であればどの高さからでも測定可能で,1回の測定時間についても測定者が任意に決めることができるが,これらの条件やセンサーの動かし方等がセンサー値へ及ぼす影響について言及した報告は極めて少ない.そこで,条間を4水準設定したダイズ圃場において,3パターンの測定方法をセンサー値の安定性と測定の容易さの観点から比較した.その結果,畝間を歩きながら測定者の肩を中心とした半円状にセンサーを動かすワイパー法が最も優れた測定方法だと結論づけられた.また,1回の測定にかける時間と地上からのセンサー高による影響を比較・検討したところ,これらの条件はセンサー値に大きな影響を及ぼさないことが明らかとなった.Read moreCiteListenSave
Research Article10.1626/jcs.88.18Studies on Varietal Differences in Bending Moment at Breaking of Sugarcane TopJan 05, 2019Japanese Journal of Crop ScienceTaiichiro Hattori + 6 more +6サトウキビ育種では風折抵抗性が重要な評価項目のひとつであるが,台風の規模やサトウキビの生育状況など不確定要因が多く,より精度の高い評価手法が求められている.我々は,これまでに,最上位肥厚帯から50~60 cm下部に位置する生長帯の挫折時モーメントが,梢頭部で生じる折損に対する抵抗性の指標となり得る可能性を示唆した.本研究では,挫折時モーメントについて,春植えしたサトウキビ8品種系統の生育旺盛期における変動実態や品種間差異を調査し,育種情報としての利用可能性を検証した.8月5日と8月26日に,最上位肥厚帯から約55 cm下方の生長帯を,9月26日には同位置の生長帯とその一つ上位の生長帯を,それぞれ対象として,挫折時モーメント,断面係数および曲げ強度を調査した.その結果,いずれの特性値も,測定の時期や対象とする肥厚帯の位置によって測定値が増減することが明らかとなり,生長帯の成熟度が関与している可能性が考えられた.一方で,個々の品種系統の測定値の大小には各測定時期間で正の相関関係またはその傾向が認められ,各品種系統の相対的な強度は一貫した傾向を示すことが明らかとなった.また,断面係数と曲げ強度の測定結果から,挫折時モーメントを増大させる主要因は品種系統ごとに異なり,品種系統に固有の特性として,異なる時期においても安定して発現していることが示された.以上から,挫折時モーメントは折損抵抗性に関する有用な育種情報となり得ることが示唆された.Read moreCiteListenSave
Research Article10.1626/jcs.88.9The Effect of Daily Highest Temperature on the Annual Variation of Parameters of Sake Brewing Aptitude of Rice Varieties for Sake Brewery in Hokkaido, JapanJan 05, 2019Japanese Journal of Crop ScienceKazuo Tanaka + 3 more +3北海道の酒造好適米品種 「吟風」 と 「彗星」 における酒造適性の関連指標の年次変動について最高気温との関係を検討した.データ解析について,酒造適性の関連指標は2005~2013年の水稲奨励品種決定基本調査のサンプルを用いた醸造用原料米全国統一分析法による分析結果を用いた.気象データは出穂期前後80日間の毎日の最高気温を用いた.調査した形質の中では心白発現率の年次変動が最も大きく,次に粗タンパク質含有率の年次変動が大きく,これらの形質に比べて千粒重,20分吸水率および蒸米吸水率の年次変動は小さかった.出穂期−19~−10日 (−Ⅱ期) の最高気温が上昇すると,両品種の千粒重と 「彗星」 の心白発現率は増加し,「吟風」 の粗タンパク質含有率は低下する傾向を示した.このことから,−Ⅱ期の最高気温の年次変動は,両品種の千粒重,「吟風」 の粗タンパク質含有率および 「彗星」 の心白発現率の年次変動に大きく影響したと考えられた.出穂期+1~+10日 (+Ⅰ期) の最高気温が上昇すると,「吟風」 の心白発現率は低下し,出穂期+11~+20日 (+Ⅱ期) の最高気温が上昇すると,両品種の千粒重は増加し,20分吸水率は低下し,出穂期+21~+30日 (+Ⅲ期) の最高気温が上昇すると,「彗星」 の蒸米吸水率は低下する傾向を示した.以上から,+Ⅰ期の最高気温の年次変動は 「吟風」 の心白発現率の年次変動に,+Ⅱ期の最高気温の年次変動は両品種の千粒重と20分吸水率の年次変動に,+Ⅲ期の最高気温の年次変動は 「彗星」 の蒸米吸水率の年次変動に,それぞれ大きく影響したと考えられた.Read moreCiteListenSave
Research Article10.1626/jcs.87.268ミニシンポジウム2 持続的な原種・採種事業と研究との接点を探るJul 05, 2018Japanese Journal of Crop Science高橋 行継CiteListenSave
Research Article10.1626/jcs.87.192Hot Water Seed Disinfection Promotes Germination and Seedling Emergence in Hokkaido Rice Cultivars under Low Temperature ConditionsApr 05, 2018Japanese Journal of Crop ScienceYoshiyuki Sagehashi + 1 more +1水稲種子の温湯消毒は化学合成農薬を使用しない消毒法として注目されている.温湯消毒処理により一部の品種において発芽率の低下や,逆に発芽率の向上の報告があり,その効果について不明な点が多い.そこで本研究では,生産年の異なる北海道で栽培されている水稲品種を用いて,60℃10分の標準的とされる温湯消毒処理による発芽性,特に低温発芽性に及ぼす影響について検討した.常温下(27℃)では一部の品種において初期の発芽率が温湯消毒処理により向上したがその効果は低かった.低温下(15℃)では多くの供試品種で温湯消毒処理により発芽が早まる傾向が観察され,特に2014年産の種子において顕著な差が見られた.温湯消毒処理による低温発芽向上効果の高かった2014年産の「ななつぼし」,「ゆめぴりか」,「おぼろづき」を用いた低温出芽試験においても,温湯消毒処理により出芽が早まった.温湯消毒処理は北海道の栽培品種に対して負の影響を与える可能性が低いだけでなく,直播栽培において低温出芽を促進する方法となる可能性がある.Read moreCiteListenSave
Research Article610.1626/jcs.87.37東北地域における水稲品種の晩植適性Jan 01, 2018Japanese Journal of Crop ScienceAkira Fukushima + 3 more +3わが国の水稲作においては生産者の減少に伴い経営規模が拡大すること,そして,東北地域の大規模経営においては晩植栽培の必要性が生じることが予測される.そこで,晩植栽培の収量・品質・食味,および晩植栽培に適した品種特性を明らかにしようとした.5月中旬に移植した標植栽培と比較して6月中旬に移植した晩植栽培では,出穂期が18日遅くなり,穂数および登熟歩合が減少し,千粒重はやや増加し,1穂籾数は同程度であった.その結果,精玄米重が15%低下した.一方,品質はやや向上し,食味は同程度であった.以上の結果から,東北地域における晩植栽培は,作業分散が経営的に効果的であるならば,導入可能であると判断された.供試した9品種の中では,晩植栽培において出穂期が遅い品種ほど,登熟歩合が低下し,屑米重が増加する傾向にあった.よって,晩植栽培における減収程度を少なくするためには,極早生品種を用いることが有効であると推察された.Read moreCiteListenSave
Research Article310.1626/jcs.87.43東北地域の水稲新旧品種の収量・品質・食味Jan 01, 2018Japanese Journal of Crop ScienceAkira Fukushima + 3 more +3東北地域における水稲19品種を,1950年以前に育成された品種 (Ⅰ群品種),1980年以前に育成された品種 (Ⅱ群品種),1980年以降に育成され,現在,普及している品種 (Ⅲ群品種),東北農研が育成した最近の主食用品種 (Ⅳ群品種),東北農研が育成した最近の飼料用品種 (Ⅴ群品種) に分類し,その特性を少肥移植栽培において比較した.稈長は,Ⅰ群品種で長く,Ⅱ群品種,Ⅲ群品種で中程度,Ⅳ群品種,Ⅴ群品種で短かった.一方,少肥移植栽培における収量には,品種群による明確な差異は認められなかった.これらのことから,東北地域の水稲品種における収量の歴史的増加の要因としては,施肥量が増加し,それに伴い稈長がやや短く耐倒伏性がやや優れたⅡ群品種,Ⅲ群品種が普及したことが挙げられた.形質間の関係をみると,穂数が少ない品種は,葉身幅が広く,節間直径が太く,1穂籾数が多く,千粒重が重いという関係が認められた.しかし,稈長は,他の形質と密接な関係は認められなかった.これらのことから,品種育成の歴史の中で,稈長が短くなることによって,必然的に変化した形質は少ないと推察された.玄米の外観品質 (品質)・食味に関しては,Ⅰ群品種,Ⅱ群品種は,様々な品質・食味の品種が混在しているのに対して,Ⅲ群品種,Ⅳ群品種は,いずれも品質・食味が優れていると推察された.以上の結果をもとにして,東北地域における水稲品種育成の今後の方向性について論じた.Read moreCiteListenSave
Research Article10.1626/jcs.87.53製パン品質における<i>Glu-B1</i>,<i>Glu-B3</i>および<i>Wx-B1</i>遺伝子の効果Jan 01, 2018Japanese journal of crop scienceKouji Nakamichi + 3 more +3Glu-B1 (b, i) とGlu-B3 (i, g) およびWx-B1 (a, b) の8タイプの準同質遺伝子系統を用いて,製パン性に及ぼす遺伝子型の効果を検討した.Glu-B1iおよびGlu-B3gを同時に保持した系統は,SDS沈降量が多く,ミキシング時間が長く,パン比容積が大きかった.また,Glu-B3g型の系統は,Glu-B3i型の系統よりもパンクラムの弾力が大きかった.Wx-B1b型の系統はパンのクラムが柔らかく,焼成後の老化程度も小さい傾向があったが,弾力性が少ない傾向であった.また,Wx-B1b型の系統は,Glu-B1bを同時に保持した場合,パン比容積が小さかった.以上から,パンのクラムを柔らかくして老化を遅延させるにはWx-B1b,パンクラムに弾力性を付加する場合にはWx-B1aおよびGlu-B3gの導入が有効と考えられた.また,生地物性が弱い系統の改良においては,パン比容積の向上のためにGlu-B1iおよびGlu-B3gの同時導入が有効と考えられた.Read moreCiteListenSave